本を読む時、大抵の人は最初の1ページ目から
読み始めます。
しかし「最初から読む」ことにこだわり
すぎると、挫折すぎることも少なくありません。
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学術書を読み解く楽な方法
特に、難しい学術書を読む時が、そうで
実は学術書の場合は、後ろ3分の1くらいから
読み始めた方がいいのです。
そのほうが、時間の節約になるだけでなく
実は理解しやすいのです。
学術書の場合は、もっとも重要な部分は
たいてい後ろの3分の1くらいのところに
書かれています。
学術書は論理の組み立てが重視されるため
1つの結論にたどりつくために
様々な仮説や証拠を積み重ねていかなければ
ならないのです。
つまり、それまでの3分の2は、最後の
3分の1を導くための「壮大なる序論」と
いえます。
学生なら順を追って読み進めなければ
ならないだろうが、一般の読者は
こうした著者の都合や本のしきたりに
付き合う必要はありません。
「壮大なる序論」につきあっていると
次第に飽きがきたり、どこに
連れていかれるのか分からなくなり
結果として、その本を投げ出すことに
なりかねません。
学術書は後ろの3分の1を先に読んだほうが
理解しやすいというのは、この為です。
もちろん、うしろの3分の1から読んで
いけば、前を読んでいかないと分からない箇所が
でてくることもあります。
しかし、そんな時は、前の3分の2の部分に
戻って「分かる為の部分」を探せばいいのです。
すでに結論は分かっているのだから
「分かる部分」はそれほど苦労せずに
見つけられるはずです。
こうして後ろの3分の1を読んだ時には
その本をおおまかに把握したことになります。
後は前の3分の2を必要に応じて読めば
その本をほぼ完全に理解したといってもいいでしょう。
その理解度・進度は、初めから
読んだ時よりも格段に大きいものです。
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