2017年11月10日、「右足関節外側靱帯損傷」と診断され、グランプリシリーズ第4戦NHK杯を欠場することが発表された羽生結弦選手。
世界選手権の上位者、ランキングやシーズンベストスコアの上位選手などが出場資格を獲得するグランプリシリーズ。
NHK杯は日本で行われるグランプリシリーズの一つです。
羽生選手は昨季の進出ライン(22ポイント)に当てはめれば、今回のNHK杯で4位に入ればグランプリファイナル(12月7日開幕、名古屋)へ進む計算だったが、欠場で史上初の5連覇は絶望的となった。
今回の怪我は「右足関節外側靱帯損傷」。
完治までどれくらいの期間がかかるのか?
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目次
羽生結弦選手の右足関節外側靱帯損傷の完治までの期間は?
完治までの期間は損傷の程度によって決まる
右足関節外側靱帯損傷の損傷の程度は、軽症から重症までグレード1~3までに分類されている。
羽生選手は4回転ルッツを跳んだ際に着氷で右足をひねり転倒。
相当な力が右足にかかっていたと思われます。
損傷の程度は、重いかもしれません。
軽度(グレード1)の場合の完治までの期間
軽症の「グレード1」で2週間程度かかるとされています。
軽度の目安として歩行や関節運動で支障をきたさないことが判断基準になります。
治療は「保存療法」といって、リハビリテーションや、サポーターなどを使用した装具療法などを実施します。
中等症(グレード2)の場合の完治までの期間
中等症の「グレード2」は最低でも3週間以上。
3週間以内の運動再開は決してしてはいけません。
中等症は歩行や関節運動で強い疼痛が生じるかどうかが判断基準になります。
治療は、ほとんど「保存療法」ですが、「手術療法」の可能性もあります。
重度(グレード3)の場合の完治までの期間
重症の「グレート3」は、6週間のギプス固定や硬性装具が必要。
重度は歩行や関節運動が不可能な状態です。
治療は「保存療法」、「手術療法」のいずれもあるが、スポーツ復帰などに関しては「手術療法」が有効とされています。
フィギアスケートの選手が足にギプスを付けられると、ほとんど練習ができなでしょう。
羽生選手の完治までの期間は?
羽生選手の完治までの期間は、3週間以上と予想します。
羽生選手の受傷後の様子はこのような感じです。
右足に力が入らない様子でリンクを1周。一度練習を中断し、約5分後に戻った。フリー「SEIMEI」の曲かけ練習はジャンプを跳ばずに、振り付けをチェック。それでも右足に重心がかかるポーズでは、動きが止まった。後半のステップは上半身の動きを重点的に確認。最後のスピンは左足から右足に変えた途端にスピードが急速に落ちた。早めに練習を切り上げ、会場を後にした。
受傷後も、軽い練習はできていましたが、痛みの程度が強いようです。
ですから、損傷の程度は、グレード2で3週間以上の「保存療法」を行うのではないかと思われます。
ギプスを付けるのはグレード3となっているので、今回はギプスはつけないでしょう。
靱帯の怪我は以前にも?
スケートリンクの上で激しく演技をするフィギアスケート。
選手生活の中で怪我をすることは珍しくない。
羽生選手の怪我は今回が初めてではなかった。
前回2016年に、このようなニュースが流れた。
世界フィギュアスケート選手権2016を2年連続の2位で終えた羽生結弦選手。日本スケート連盟は帰国日程の会見上、彼が「左足の甲靭帯損傷」を受傷していた事実を公表
左足の甲靱帯損傷をしていたと報じていました。
今回は右足ですから、昔の古傷が開いたいう感じではなさそう。
やはり、激しい動きの負担が足に集中するのは、いうまでもない。
この時は、痛み止めを打って出場していたといいます。
平昌五輪の代表はどうなる
羽生選手が選ばれる可能性は高い?
羽生選手が平昌五輪が代表枠に入る可能性はあります。
平昌五輪の代表枠は3人。
選考方法はもちろん実績を評価して選考します。
その選考方法の一つにこういった、選考基準があるのです。
全日本終了時の世界ランク上位3人、今季の世界ランク上位3人、今季の国際連盟公認スコアの上位3人から総合的に選出される。
過去に世界選手権3位以内の実績がある選手がケガなどのやむを得ない理由で全日本に出られなかった場合は、発生前の成績を選考基準に照らして評価し、選考に加える可能性があるといいます。
世界選手権金メダルの実績がある羽生選手は現在、世界ランク1位。
ロシア杯でマークした290・77点は日本勢で2番手につけます。
今回のケガが長引いて全日本に出られなくても、五輪本番に間に合うようなら羽生選手が選ばれる可能性は高いということです。
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羽生選手の感動の「イナバウアー」がスゴイ!