米カリフォルニア州サンフランシスコ市内に設置されている慰安婦像と碑文の寄贈受け入れをめぐる市議会決議案について、エドウィン・M・リー市長は2017年11月22日、受け入れを認める文書に署名。
エドウィン・M・リー市長は人権弁護士出身で、2011年にアジア系で初めてサンフランシスコ市長に当選し、2015年に再選した。
アジア系と書いたが、エドウィン・M・リー市長は、副市長と代理市長を経て、選挙で選ばれた広東省からの移民2世。
つまり、両親は中国からの移民で中国系なのです。
今回は、なぜサンフランシスコに慰安婦像と碑文が設置されたのか?
エドウィン・M・リー市長が、慰安婦像と碑文の受け入れを認める文書に署名したことにより、慰安婦像と碑文は完全に公共物化した。
民間が、民間の敷地に慰安婦像を設置するのは自由であるが、公共のものとなると意味が違ってくるでしょう。
エドウィン・M・リー市長は、拒否権を行使しなかった理由は何なのか?
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目次
エドウィン・M・リー市長が受け入れた理由
エドウィン・M・リー市長は市議会の決議に対して拒否権があったにもかかわらず行使しなかった。
決議に対し賛成の姿勢を示し、日本からの抗議に対して「慰安婦像については交渉の余地はない」「市民の声にこたえていく」と発言したようです。
なぜ、慰安婦像と碑文の設置が公共の物として認められる運びになったのか・・・。
その理由を探ってみました。
市議会、全会一致の圧力に逆らえなかった!?
市議会で全会一致があろうとも、エドウィン・M・リー市長の拒否権を行使することはできます。
しかし、拒否権を行使しませんでした。
もしかしたら、エドウィン・M・リー市長に対して圧力があったのでは?と考えてみたのですが、実はサンフランシスコの自治体の構成員や住民に偏重があり、それが影響していたようです。
サンフランシスコの市議会議員は11人。
そのうちの3人が中国系、1人が韓国系となっており、さらに、サンフランシスコの住民は4分の1近くが中国系。
市議は、住民4分の1の中国系を敵に回すと当選できないということで、迎合しているようです。
ここまででは、まだ、意味が説明しきれていないので、下を読んでほしい。
アメリカへ慰安婦像の設置の動きの変遷と意図
2010年ころから、アメリカやカナダ、オーストラリアで慰安婦像が立てられる動きがあった。
これは、韓国系の動きにより立てられたもの。
しかし、今回のサンフランシスコの件は韓国系ではなく、中国系アメリカ人グループがこの案件をだしてきたのです。
サンフランシスコには大きな中国系コミュニティが存在しています。
サンフランシスコの市議は中国系から金銭的サポートを受けて市議になった方達もいるようです。
つまり、市議会に中国の影響力が、かなり及んでいるということ。
市政においては、中国の息がかかっている政治といえるでしょう。
まだ、説明が足りませんので下をお読み下さい。
2015年にサンフランシスコで慰安婦像設置案が市議会で採択
2015年9月22日には、サンフランシスコ市議会が、慰安婦像設置案が採択されたが・・・その内容に違和感が。
その決議文には、慰安婦問題については、ごく一部で言及されているのみで、大部分が日本の中国侵略の過去について言及したものでした。
その内容は、「そもそも日本は中国に侵略戦争を行い、中国を侵略し、南京大虐殺を中心とする大虐殺をやってきた」ということを批判したもの。
慰安婦像設置案が採択の象徴は、あくまで慰安婦問題としてますが、全体は日本の「侵略」「植民地支配」を批判したものなのです。
この採択の意図は、日本を国際社会から「排除」しようとしているともいわれています。
慰安婦像の決議というのは、慰安婦だけの決議ではない。
今まで各地で行われてきた韓国系の慰安婦像の動きとは全くちがうものです。
2017年の11月22のエドウィン・M・リー市長が、慰安婦像と碑文の受け入れを認める文書に署名したのも、上記の意図があり、日本の抗議に対して「交渉の余地はない」ということがうかがえます。
大阪とサンフランシスコの姉妹都市解消「信頼関係完全に破壊」
大阪の吉村市長は「再三にわたって受け入れをしないよう要請してきた。このような状況にもかかわらず積極的に署名を行うなどし、大変遺憾」とコメントした。
また、姉妹都市を「強固な信頼関係に基づくもの」と位置づけ、「両市の姉妹都市の信頼関係は消滅したと考える」と指摘した。
大阪市はサンフランシスコ市との姉妹都市を解消することになりました。吉村市長の判断は正当な行動だったと思います。この件については維新も自民も公明も正当な行動をすべきという意見の議員が多かったそうです。#吉村市長 #姉妹都市解消 pic.twitter.com/SJ2VNw3DbM
— シーちゃん (@tokihanasuzu) 2017年11月23日
姉妹都市提携は昭和32年。
2017年で60年を迎えた姉妹都市。
アメリカにして、アメリカ以外の国の意思が反映したことで起きた信頼関係の破綻。
非常に残念ですね。
サンフランシスコ慰安婦像まとめ
慰安婦像と碑文が公共物となった、アメリカのサンフランシスコ。
中国系のエドウィン・M・リー市長と、サンフランシスコの大多数の中国系の住民。
市政に中国の戦略の意図が見え隠れするようです。
今回の慰安婦像と碑文の設置おいては、韓国系の動きではなく、中国系の動きだと分かりました。
中国系の一部の方が、こういった動きをされてきているようです。
慰安婦像と碑文の設置だけでなく、今後も日本を不当に排除するような動きに注意しなければならないでしょう。
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