2017年12月6日、4人組ロックバンド・flumpoolが、活動休止を発表しました。
何があったのかというと、ボーカルの山村隆太さんが、医師から「歌唱時機能性発声障害」と診断されたのです。
山村隆太さんは12月3日の横浜公演後に不調を訴え、医師の診察を受けたところ病気が判明した。
復帰は体調を見ながらとなり、時期は未定。
現在、全国ツアー中だったが、残る公演は中止せざるを得なくなった。
flumpoolはボーカル・山村、ギター・阪井一生、ベース・尼川元気、ドラムス・小倉誠司の4人組。
CMに起用された曲「花になれ」や映画の主題歌になった「君に届け」が大ヒット。
今後の活動を楽しみにしていたファンは、山村隆太さんの回復を祈るばかり。
「歌唱時機能性発声障害」との闘いに打ち勝ってまたステージで元気な姿を見せてほしい。
ここでは、山村隆太さんが患った「歌唱時機能性発声障害」の症状や治療について書いてみました。
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目次
機能性音声障害は声帯には病変がない!
機能性音声障害は声帯に病変がないのに、発声機能の異常による音声障害を呈する病気の総称で、精神的問題が多少なりとも関連しているのが特徴です。
症状は、声を出すときにかすれてしまう、いわゆる「嗄声」という症状が出現します。
症状が、ひどい場合には声が出なくなってしまい、失声という状態になります。
機能性音声障害は病気の総称ということで、色々な疾患があります。
以下が代表的な疾患といわれています。
・心因性失声症
・音声衰弱症
・けいれん性発声障害
それぞれを以下に説明していきます。
その後、治療法などを紹介します。
心因性失声症(しんいんせいしっせいしょう)
突然、声が出せなくなります。
せきをさせると声帯の運動がよくなります。
精神的ショックが原因となることが多く、若い女性に多い傾向があります。
音声衰弱症(おんせいすいじゃくしょう)
最初は、ふつうに発声できるのに、徐々に声が弱々しくなっていきます。
これも大部分が心因性です。
けいれん性発声障害(せいはっせいしょうがい)
のどの圧迫感が強く、しぼり出すような声になります。
声帯を動かす筋肉が、発声するときに異常に強く収縮した過緊張状態になっています。
心因やストレスが誘因になっていることが多いものです。
心因以外の原因も関与していると考えられていますが、まだ明らかではありません。
機能性音声障害の「治療」は精神的安定や訓練がある
心因性失声症と音声衰弱症は、精神的に安定させるように努めます。
必要があれば、精神神経科の受診を勧めます。
精神療法や精神安定剤の使用も行なわれることがあります。
けいれん性発声障害は、発声中の声門閉鎖を弱めるような発声法の訓練をします。
効果がみられない場合は、喉頭顕微鏡下手術または外切開で、声帯の筋肉に達する運動神経の末梢部を切断する手術が行なわれます。
治療の効果がみられない場合は、「 声帯の筋肉に達する運動神経の末梢部を切断する手術が行なわれます」とありますが、もし切断した場合、ボーカルとして歌を歌うことはできるのでしょうか?
声帯に神経を切断とは、歌手生命を絶たれるような感じがします。
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発症の原因は何だったのか?
機能性音声障害は精神的、心因的な関与により症状が出現するといいます。
ボーカルの山村隆太さんは、何か精神的に抱えていたものがあったのでしょうか?
精神的なものは、本人にしか分かりませんが、有名になり、人との関わりが増えていく中で、処理しきれない何かがあり、それが発症の原因になったのかもしれません。
人って
辛い時や苦しい時、
かならず身体よりも
心が先に折れるようにできているんだって。
僕も心が折れそうになるといつもこう言い聞かせる。
身体はまだいける!
孤軍奮闘もいいけど、
誰かに寄りかかりにいってもいいと思う。
どうか一人で塞ぎ込まないでね。
— flumpool 山村隆太 (@fp_Yamaryu) 2017年12月1日
おはよう。
色々考えてたら眠れなかったや。
夜明け前が一番暗いんだね。
マラソンもゴール直前40キロが一番辛い。
登山も山頂付近ほど傾斜が一番キツイ。
悩むのが多いのはきっと
すぐそこにゴールがある証拠なんだよ。
— flumpool 山村隆太 (@fp_Yamaryu) 2017年12月3日
山村隆太さんが不調を訴えのは、12月3日の横浜公演後。
前日までのツイッターでは、不調を全く感じさせないツイートが並びます。
過去にした病気といえば、2010年に喉のポリープ摘出があります。
その時は1ケ月の休養で完全回復。
最近は、自身のブログで「ジストニア」を告白していた。
機能性音声障害のけいれん性発声障害は内喉頭筋のジストニア!?
文献に、こんな記述があります。
けいれん性発声障害は内喉頭筋のジストニアであり、現在では器質性疾患とするのが一般的で、厳密には機能性発声障害からは除外される。
(国立国際医療研究センター 耳鼻咽喉科・頭頚部外科)
山村隆太さんのブログで告白した「ジストニア」は、誰が診断したのか不明です。
よって、本人が本を読んだりして自己判断した可能性もあります。
文献の記述内容では「けいれん性発声障害は内喉頭筋のジストニアであり・・・・機能性発声障害からは除外される」とあるので、もし山村隆太さんが自己申告した「ジストニア」が本当だとしたら、今回の診断は機能性発声障害ではないと思うのですが・・・。
今後、治療を進めていくと思いますが、回復が進まない場合は、セカンドピニオンを活用してほしいですね。
以下にジストニアの症状などを記載します。
【ジストニアとは】
ジストニアは、脳(主に大脳基底核)や神経系統の何らかの障害により、持続的または不随意的に筋肉が収縮したり固くなったりする難治性の疾患です。持続的または不随意的に筋肉が収縮したり固くなったりすることをジストニア運動といい、ジストニア運動を伴う疾患をジストニアと呼んでいます。筋肉が自分の意思通りに動かなくなり、異常な動作や姿勢になります。重度の場合は継続的に、軽度の場合でも平常な装いを強いるほど肉体的に大変つらい状態となり、それにより精神的苦痛も伴います。発病後の早い段階においては特に、ストレスや情緒により悪化、緩和の何れの方向へも影響することがあります。体のどこかへ触れたり、意識した姿勢をとることで、一時的に症状が軽減することがあります。知能が侵されることはありません。視力、聴力など感覚機能に障害が起きることもありません。生命に関わる疾患でもありません。【ジストニアの症状】
・首が上や下、左や右に傾く
・首がねじれる
・足がねじれる
・身体が歪む
・まぶたが勝手に閉じようとする
・口が開いたままで閉じられない、閉じたままで開けられない
・唇が突き出る、あごが左右や前にずれる
・舌がくねくね動く、口の外に出る
・声が出ない、出しにくい
・鉛筆や箸が持てない、持ちにくい
・字が書けない、書きにくい
・ピアノ・ギターなど特定の楽器が弾けない、弾きにくい
山村隆太さんの機能性発声障害まとめ
2017年もあと少しで終わりを迎える12月に、突然、病気で休養を余儀なくされた山村隆太さん。
大みそかは大阪城ホールでのカウントダウンライブを予定していて、山村隆太さんも楽しみにしていたでしょう。
機能性発声障害は声帯には異常がないので、精神的な部分を改善すれば、回復に向かうのではないかと思います。
早く回復して、元気にステージに立つ山村隆太さんを見たいですね。
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