2018年2月4日、社会福祉法人久赤会で多額の使途不明金があると報じられました。
この黒幕は、前理事長男性(60)の可能性があるとして業務上横領容疑を視野に刑事告訴を検討しているといいます。
横領額は、8700万円以上。
施設で働いていたという元職員に職場の状態について話を伺ってみました。
以下へ続きます。
【スポンサードリンク】
目次
横領事件で職員が悲惨な状態に!給料が遅れる・ボーナス無しや減額
社会福祉法人久赤会で働く元職員に話を伺ってみました。
すると、驚きの事実が明らかに!
職場に異変が生じたのは2016年頃とのこと。
「給料が遅れる」「ボーナスが出ない、もしくは減額」。
給料が遅れることは頻繁だったという。
ボーナスについては、出ない時もあり、出た時は減額されていたとのこと。
ボーナスが出ないことや減額の理由について、施設の上司からこう説明があったそうです。
「施設の増設や、赤字施設の赤字補填の為」
それが、本当かどうかは分からないが、今考えると横領のせいで、ボーナスが出なかったり減額されたのでは?と振り返っているという。
給料の遅れは死活問題
元職員の話によると、ボーナスより、月々の給料の遅れには困ったという。
毎月、必要な固定費があり、給料をあてにして、給料日まで切り詰めて、やりくりしているわけだが、その給料が支払われず、買うものも買えない、いつ支払われるのだろう?と不安にもなったという。
給料の遅れに関して、事前に告知がある場合と、ない場合があったそうです。
しかし、告知の方法は、上司が説明にくる場合や、書面のみで告知するだけということもあり、書面の場合は、みんなに流布されず、銀行に行くと給料が振り込まれてない!と慌てることがあったといいます。
市県民税が支払われていない疑い・・・
元職員は、心配なことをもらした。
それは、市県民税が支払われていないのでは?ということ。
給料明細を見せてもらったが、そこには「住民税」の天引きの記載がある。
ということは、住民税は、ちゃんと支払われているのでは?と思うのですが、噂では、明細上だけで実際には、市へ支払われていないとのことです。
地域では悪い噂が出回り新しい職員が入ってこない
元職員は更に悲惨な現状を話してくれました。
こういった職場環境の悪さが、新しい職員が入ることを阻んでいるという。
話を伺った元職員の地域では、職場の悪い噂が出回っていて、入社を希望する人が激減しているとのこと。
その為、現場は人手不足で、激務に追われているという。
経営の改善には時間がかかる
これまで法人に対して指導や調査が入りました。
・社会福祉法に基づく特別監査を実施
・内部調査委員会による調査
こういった動きもあり、2017年10月より、前理事長は、現在は理事に役を変えています。
しかし、つい先月(2018年1月)も給料の遅れが発生したと元職員は話す。
これは元職員の仲のよかった職員が「給料が入ってない」と嘆いていたことからわかった。
前述の通り、前理事長は退き、新しい理事長が就任したが・・・。
その新しい理事長は、前理事長と親交のある人物で、横領にも関与しているのでは?と疑いの噂が立っている人物だという。
本当かどうかは分かりませんが、新しい理事長になっても給料が遅れたりする事態が今だに発生し、現状は変わってない様子。
2017年9月から始まった、特別監査や調査をもってしても、完全に黒幕を叩けないのだろうか・・・。
完全な改善までは、時間がかかりそうですね。
横領事件で職員が悲惨な状態まとめ
給料が遅れる、というのは、労働者にとってショックなことです。
介護士の給料というのは、一般からしても、決して高くないと思います。
日勤だけで、月の手取りが10万なんていうのは、よくききます。
手取り10万の生活はキツいものです。
一人暮らしでアパートに出ている場合をいうと
・賃貸の場合、賃貸料3万円
・食費が3万円
・光熱費が1万円
・電話代やガソリン代が1万円
・貯金が1万円
計9万円
としたら自由になる金額というのは10万-9万で、1万円になります。
決して裕福とはいえない生活。
そんな生活に追い打ちをかけるように、給料が遅れる、ボーナスが出ない、減額などで労働者が受け取るべき対価が不安定になるのは非常に困ります。
そんな状態を横領という最悪なことをして実現させてしまう人がいるというのは、悲しいことです。
国には、こういった現状を、もっとくみ取ってほしいですね。
こういった悪意ある行為をする経営上層部をもっと厳しく取り締まるべきだと思います。
今回の横領した前理事長が、処分として理事に就任したことも、腑に落ちない処分・・・。
ましてや、今だ給料が遅れるということは、労働基準法違反ですから、改善しないまま放置する生ぬるさもどうにかしてほしいですね。
【スポンサードリンク】
介護施設であってはならない横領事件が発生しましたが、肝心の容疑者は・・・
>>>横領事件の記事を読む
会社でおかしいなぁ?と思ったことありませんか?それは違法なことかもしれません。
>>>対処法をみる